変形性膝関節症とは

変形性膝関節症と膝の軟骨には密接な関係があります。膝を円滑に動かす軟骨。その軟骨が磨 耗したり、炎症などにより消失することにより、膝に痛みが生じる症状を指します。
1. 膝の骨をカバーしているなんらかの原因(肥満・加齢・膝へのショック)等により傷がつきます。
2. 軟骨部分に傷がつくと、その部分に重圧がかかり割れ目が入ったり剥離したりします。
3. 軟骨の柔軟性が失われて膝の関節の間が狭くなっていきます。
4. 軟骨部分や関節部分に炎症が起こり関節液がたまってきます。
(俗に言う”膝に水がたまる”という状態です
5. 軟骨の役目を果たさなくなると骨同士がぶつかり、骨のかけら(関節内遊離体)・とげ(骨棘)ができます。
6. 膝が体重を支えられなくなり、膝がO脚や”く”の字に変型します。
7. 膝の骨が歩くたびにこすれ、ゴリゴリ・ボリボリといった音が膝から鳴ります。

リウマチ性膝関節症とは

慢性関節リウマチは20歳から50歳の女性に発症することが多くあります。膝関節の関節液を作 る滑膜が炎症を起こし、関節が壊れていく症状を指します。
1. 膝の動きを滑らかにする、関節液を作る器官を滑膜と言います。
2. 血管内にある細胞が関節腔内に遊走します。
3. この細胞が滑膜細胞を刺激し、軟骨表面に滑膜細胞を増殖させます。
4. 増殖した滑膜細胞が酵素を出し、軟骨を破壊していきます。この増殖した滑膜細胞の集まりを パンヌスといいます。
5. 増殖したパンヌスより酵素が生産されます。 生産された酵素により軟骨が溶かされていきます。 そのため、軟骨がだんだん侵食され、骨表面が凸凹になっていきます。
6. 軟骨が消失していくにつれて、関節の間が狭くなり、骨同士がぶつかり、ひどい痛みが生じます。
7. 膝の骨が歩くたびにこすれ、ゴリゴリ・ボリボリといった音が膝から鳴ります。